この気胸には、いくつかのタイプが知られています。以下に紹介していきましょう。
・自然気胸
肺の一部にブラ(空気の袋)ができて、このブラが何らかの原因で穴が開いたり、破裂したりして胸腔に空気が漏れてしまうと、急な胸の痛み、息苦しさ、呼吸困難などの症状が現れます。このような、明らかな理由がないのにブラに穴が開いて気胸が発症することを自然気胸といいます。
ブラに穴が開き、空気が漏れるのですが、一時的で、多くの場合、穴はすぐに閉じてしまいます。漏れた空気は血液に溶け込み、次第になくなっていきます。
明らかな理由がなく発症することから、特発性自然気胸とも呼ばれます(医学用語では、理由が明らかではないことを「特発性」と呼びます)。再発率が高く、自然に気胸が治癒した場合でも、約5割の人で再発するといわれています。
・続発性自然気胸
ブラから空気が漏れる原因が、肺気腫や肺ガンなどのような肺の病気にあるようなとき、これも自然気胸といい、病気が原因であると考えられることから、続発性自然気胸と呼ばれます。肺の病気が原因となることが多いことから、高齢者に多くみられる症状だといいます。
・外傷性気胸
たとえば交通事故や転落などで肋骨を骨折して肺に刺さる、挟まれたことによる外傷(挟圧外傷)、暴行やナイフなどで刺されたときなどでも気胸が起こります。このように、原因がはっきりしている気胸のことを外傷性気胸と呼びます。このほか、胸腔穿刺、人工呼吸器使用中など医療行為で起こる医原性気胸も、外傷性気胸に含まれます。
・月経随伴性気胸
気胸は、男性に多い症状だと述べましたが、女性で、ごくまれに起こる気胸が月経随伴性気胸と呼ばれるもの。月経の前後の時期に発症し、子宮内膜症との関連が指摘されています。
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